小説8050📘

先日、林真理子さんの『小説8050』を読みました。

※以下、大幅にネタバレを含みます。

町の歯科医院の四人家族を舞台に、引きこもりの息子(二十歳)を通して「8050問題」や「いじめ問題」、「家族とは?夫婦とは?」と言った問題についてリアルに描かれています。

その中でも、いじめについて大きく取り上げられています。

いじめがなければ、翔太(息子)は引きこもる事がなかったのか?

では、何故いじめが起きるのか?

全ては縁と言えばそれまでですが、いじめのない世の中の実現はなかなか難しいのかなぁとも思います。

私は自宅で魚を飼っていますが、その水槽内ですら魚によるいじめ問題が発生していますから。

これは認めたくありませんが、生物の生存本能にも起因しているのかなぁとも少し思いました。

だとしたら人間は理性を持って解決し、場合によっては小説と同じように裁かれなくてはいけないと思います。

※以下、超絶ネタバレを含みます!

最終的に、夫婦は離婚し息子は自殺未遂から車椅子生活になり、姉は結婚後選挙に出馬したりします。

もう少しいい解決法はなかったのか?

全ては成るようにしか成らない。

いやいや。全ては成るように成る。

最後の「ありがとう」と言うセリフで、これで良かったんだと思える一気読み必至の作品。

面白い本に出会うと、語りたくて語りたくて仕方なくなってしまうのは万国共通のはず。

翔太君の未来に幸あれ!

 

そんな事より、自分の幸せを考えた方が良いK