平場の月

先日、「平場の月」と言う本を読みました。

以下、ネタバレのオンパレードです!

50歳の同級生、青砥と須藤の恋愛物語です。

お互いにバツイチで故郷に戻り、細々と地道に暮らしていた所、偶然病院で再会を果たします。

そこから何となく、二人で何気ない会話をするのが目的の飲み会をしたりします。

しかし、お金にあまり余裕がないので家飲みに切り替えます。

そうこうする内に、須藤(女性)に病気が発見されます。

若い頃の恋愛とは違い、愛情と言う情を背負う事によりお互いの関係性に少しずつ変化が起こります。

後半、二人は「もう会わない」となり、1年後の約束を果たす事なく須藤の人生は幕を閉じます。

読み始めた当初は、「何だかしみったれた話だな」とも思いましたが、読後は完全に心掴まれて感傷に浸りました。

「何故こんな事にしかならなかったのか?」、そんな気持ちも大人になった今なら何となく分かります。

今でも二人が、私の心の中で仲良く生きています。

因みに、映画化もされるそうです。

 

K

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