先日、実家に帰り父を病院へ連れて行った。
母が、亡くなって早七年。
父は、一人で暮らしている。
体の調子が良くないからか、家の中も身なりも汚れていた。
着ていたシャツが、あまりにも酷かったので着替えてもらった。
病院へ向かう車内は、どうしても家の掃除や身なりの事になってしまった。
待合室では、父の後ろに座り背中を眺めた。
「歳を取ったなぁ」と率直に思った。
かつて、祖父母に感じた事を父にも感じる日が来てしまった。
ひたすらに、時の流れを感じた。
よく見ると、父と同じ姿勢で腕と足を組んでいることに気付き、親子なんだなと少し笑った。
診察後、看護師から個別に話を聞き、帰路についた。
途中、ファミレスに寄り無言で食事をした。
味は、全くしなかった。
実家への道中、話す事はもう何も無く良くも悪くも沈黙が続き、車内に雨音が響いた。
こうして、父と食事をするのはひょっとして最後なのかなと思った。
家の事や身なりなど、何も言わずありのままを受け入れたら良かったのかと考え込んだ。
母が、生きていたら同じように注意しただろうなとも思い、ハッとした。
そう言えば、今日は母の命日だった。
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