実演販売

先日、とあるスーパーに寄ると大きな餃子を目の前で焼いていました。

ジュージューと良い音をたてながら焼きあがるそれは、大きなカブトムシのさなぎの様にプリプリとした見た目をしておりました。

そして、その餃子の前を通ると焼いていたお姉さんが、「お兄さん、よかったら是非食べてってください」と声をかけてくれました。

お兄さんと言う言葉にまんまと引っ掛かり、気を良くした私は何の躊躇もなく促されるままに「いただきます!」とやや大きめの声で答えました。

すると、餃子を食べている最中に、「よかったらひじきご飯もどうぞ」とご飯も少し分けてくださいました。

さらに、「チャンジャもどうぞ」となり。

「ザーサイもありますよ」となって、もうお腹いっぱいとなったところに、「キンキンに冷えた麦茶もどうぞ」と至れり尽くせりで竜宮城のような接待を受けました。

しかし、竜宮とは少し違いまして、「ひじき200gいかがですか?今なら割引しますよ」といきなり現実を突きつけられました。

まぁ、夢のような時間は、あっという間に過ぎると言う事は、相対性理論でも学んだとは言え…。

この現実をどう乗り越えようかと、キンキンに冷えた麦茶を飲みながらしばし考えました。

最終的に、「これは、居酒屋のお通しみたいのものだから、お姉さんの顔を立てて取り敢えず200g買っとこか!」と、お兄さんは考えました。

ところが、値札を見て1,000円だと思ったら2,000円でした。

よく見ると、100g1,000円と書いてありました。

やってくれたなお姉さんと思ってよく見ると、お兄さんでした。

そうなってくると話がかわってくるやんと思いながらも、今の時代すべては多様性と言う事で、言いたいことを餃子と共にグッと飲み込みました。

ひじきご飯も、チャンジャも、ザーサイも飲み込みました。

 

その昔、お姉さんに間違われたこともあったなぁ~。

 

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