梅切らぬバカ

「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」と言う諺がありますが、先日「梅切らぬバカ」と言う映画を観ました。

五十歳になる自閉症の息子と、占い師の母親を中心とした物語です。

自閉症であるが故の困難と言いますか、理解されづらい諸問題に地域の方々を巻き込みながら展開していきます。

紆余曲折あるものの、お互いに少しづつ理解を重ね歩み寄っていきます。

しかし、だからと言って全てが解決するわけではなく、ありのままの日常はずっと続いていきます。

誰の人生にも起こりうる様々な諸問題!

それらを全て完璧に解決するのは、困難を極めます。

ですから問題を解決しようとするのではなく、一旦全てを丸ごと受け入れてから受け流すと言うのも賢い選択なのかも知れません。

そう。右から左へ……。

 

邦画評論家 K

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