ブラックボックス

先日、芥川賞を受賞した作品「ブラックボックス」を読みました。

砂川文次さん著です。

*以下、ややネタバレを含みます!

自衛隊を辞めた後、様々な職を転々とし自転車便の仕事を始めます。

危険と隣り合わせの仕事でありながら、待遇面でも安定しているとは言えず何とも言えない日々を送ります。

元々カッとなりやすい性格なのか、様々なトラブルも引き起こします。

前半は少し読みにくく、また話の展開もあまりなく主人公の内面や自転車についての詳細が続きます。

そして、後半になると舞台は一気に変わります。

ここから全ての伏線が回収されていく訳ですが、読み終わった後も決してすっきりとはせず「まぁ、こういう人もいるよね」となりました。

もう一度読みたいとは思いませんが、何故かとても心に残る作品であり気が付くと主人公に思いを馳せている自分に驚きます。

読書って、良いですよね。

 

K

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